2007-05-26 :-)
_ [最優先事項]最優先情報
先日のセミナー[ 2007-05-20 ]での私の質問「 読んだ本の内容を覚えられない、覚えるためにはどうしたらいいですか 」について佐々木正悟さんがさらに言及してくれました。( シゴタノ!のエントリーだから大橋悦夫さんが書いたのだと思ったけどよく読んでみたら佐々木正悟さんが書いたんですね ^^; )
『スピードハックス』(大橋悦夫さんと私の共著書)を「記憶できない」のだが、「うまく記憶する方法はないか?」という質問を戴きました。
そもそもなぜ私は「 読んだ本の内容を覚えられない、覚えるためにはどうしたらいいですか 」と質問したのか。
物覚えが悪いからです。
ここは笑うところじゃないですよ?(・ω・ )
本だけじゃなくて話題を「 情報処理を云々 」くらいに一般化してみる
私は「 脳は情報を処理する所である。情報を記憶する所ではない 」という考えを持ってます。以前どこかで読んだ本に書いてあったのだけど出典は忘れました。ただ、「 たしかにそうだ 」と共感したことは覚えています。本の内容をすべて覚えておく必要はありません。情報をすべて脳に記憶しておく必要はありません。情報は脳内( 内部記憶 )ではなくて参考書、日記、メモなど( 外部記憶 )に置いておけばいいのです。あとで情報がどこにあるのかを検索するためのインデックスを脳に記憶しておけばいいのです[ 2007-02-09 ]。しかし、それでも下記のような不安を日々抱えています。
- ひとの顔と名前を覚えられない
- 本に書いてある料理のレシピを覚えられない( 何度か作っているにもかかわらず! )
- 読んだ小説の内容を覚えられない( 坂の上の雲[ 2006-10-27 ]とか )
- 最近転職したわけだが新しい業務を覚えられるんだろうか
『スピードハックス』の内容を、仕事に即活かしたいので、覚えておきたいと思われるのは、著者として光栄ですが、仕事中に参照しても差し支えない類の本だと思いますし、「憶えておく」必要はないのではないか、というのが一般的な返答となるでしょうか。
- 覚えておく必要はない
- しかし覚えておきたい情報を覚えられない
という葛藤があります。
最優先事項よ
覚えておきたい情報をなぜ覚えられないのでしょうか。それは情報を取捨選択してないからです。すべてのことを覚えようとしているので結局どれも覚えられません。では、取る情報とはなんでしょうか。それは最優先事項の情報です。人生のうちの重要事項の情報です。捨てる情報はなんでしょうか。流行です。Twitter とか。情報に優先度をつけずにすべてを拾おうとしているから、覚えたいことを覚えられないわけです。では重要な情報とはなんでしょうか。ここでちょいと具体的に考えてみます。
手元にはいくつか積ん読とか読んでる途中の本があります。これくらい。
- デジタルカメラのしくみ
- デジカメ解体新書
- オブジェクト指向入門
- 「手帳ブログ」のススメ
- The Art of Computer Programming vol.1
- The Art of Computer Programming vol.2
- The Little Schemer
- The Second Schemer
- プログラミング Ruby
- 計算機プログラムの構造と解釈
- 論理学をつくる
- デザインパターン
- モダンオペレーティングシステム
- Effective C++
列挙するだけでうんざりしてきました orz
ためしにこれらの本に優先度をつけてみます。
- デジタルカメラのしくみ
- デジカメ解体新書
- 「手帳ブログ」のススメ( ブログだけじゃなく習慣についての話があるのでけっこう重要 )
- オブジェクト指向入門
- デザインパターン
- モダンオペレーティングシステム
- 以下略
「 以下略 」は残りの本の優先度がだいたい同じことを意味します。
最優先の情報ってどれ?
以上により、デジタルカメラが最優先事項ということが分かりました。自分のことなのに「 分かりました 」というのはおかしいですね。でもこれでいいんです。なにが需要なのかいままで整理していなかったけど、これで最優先事項に気づきました。ツイてます。
今後はデジタルカメラ関連の情報を優先することにします。
ref.
- 本の感想をマインドマップで描かないたった 1 つの理由[ 2007-03-10 ]
- 内部記憶を検索するほうが速い[ 2007-03-10 ]
_ [NHK][放送技術研究所][技研]NHK 放送技術研究所 2007年技研公開
行ってきました。講演の案内を貰ったけど[ 2007-05-10 ]講演は木曜日であり普通に仕事してたので行ってないです。
二子玉川駅から東急バスに乗っていきます。案内がありました。
NHK 放送技術研究所!
ガイドツアーがあったので参加しました。館内は撮影可能のところと撮影禁止のところがありました。
ネットワークを利用した制作・送出システム だそうな。
NEC Express5800
映像コンテンツの検索・活用技術 。検索技術フガホゲということで興味を持ったのでいくつかあるブースのうちのひとつに寄って説明員に話を聞いてみました。ようするに動画を検索するものだそうです。
- サンプル動画は過去に放送したナントカという番組を使った( 動物ナントカとか生物ナントカ? )
- ひとが登場してる動画は肖像権の問題があるのでいまはまだ使えない
- 番組内のナレーションをテキストに書き起こす( ここはひとが準備する )
- 番組内のタイムテーブルと、ナレーションのテキストのキーワードを関連付ける
使うときは以下の手順だそうです。
- クエリーを入力する
- ナレーションのテキストキーワードにヒットする
- キーワードに関連付けられている動画を表示する
という仕組みだそうです。
検索のもとになる動画や音声や文章を加工し検索するためのデータ( メタデータと呼ぶ )を作るためのフレームワークがあるんだそうです。
私が説明を聞いたひとの研究では、メタデータ作成するところはフレームワークは使わずに独自に実装したそうです。いまはまだ画像認識、音声認識、文章検索といった自然言語処理などの部分はみんな実装ごとにバラバラに作っているけど、将来はフレームワークを使って NHK アーカイブス の検索などが出来るようになるといいっすね! といったことを説明員の方と一緒になって語ってきました。
未来のテレビ・新サービス の辺りです。
衛星から電波送信。さすがに実物の衛星じゃなくて擬似信号発生器を使ってます。
中継装置を経由して
電波受信! といったことをやってました。
スーパーハイビジョンの映像を見ながら説明員が説明してるんですが、客からのツッコミと説明員のやりとりが面白いです。
説明員「 見るひとが見ると映像が粗いことが分かってしまうんですよね 」
客「 ブロックノイズとかですか? 」
説明員「 あーっはっは、まー、そーいうところです 」
客「 どのあたり? 」
説明員「 あー、えー、ヒマワリとか蜂の大群のところです 」
映像を見る
客「 あー! これか! なるほどねえ :-) 」
みたいな。私はさっぱり分からなかったです。Minky さめが見たらいろいろツッコミどころがあるかもしれないです (-∀-)
NHK に限らず研究施設というのを見たのが初めてだったのだけど、楽しめました。研究発表というのがどーいうものか想像つかなかったのだけど、展示会などに行ったときのまだ製品化されてなかったりする物に触れてワクワクするような感じに似てます。技術者は NHK 技研を見に行ったほうがいいですよ!
_ 4行日記
- 【事実】服買った
- 【気づき】買いすぎた
- 【教訓】たまに買おうとするから買い溜めするようなことになる
- 【宣言】服を買う周期を短くしていろいろなところで買う