2007-05-20 :-)
_ [コミット] コミット
雑誌を読んでるときや友人と会話しているときによく「 要件にたいしてコミットする 」という言葉を聞きます。「 コミット 」と言うと CVS や Subversion などのバージョン管理システムにおける「 チェックイン 」のことを連想します。でも話題の文脈からするとどうもそうではない。いまいち分からないので web 検索してみました。「 コミット 」を Yahoo! 検索したら アニメショップコミット がトップになったけどきっとこれは違いますね。
最初のところから引用。
ここで言う「コミットする」とは、あることを、ある期限までに「必ずやる」という約束をすることです。
なるほど。
Trac における「 チケットに着手する 」ということですね。
_ [佐々木正悟][大橋悦夫][勝間和代][聖幸][スピードハックス][年収10倍アップ勉強法]「スピード3倍仕事術×年収10倍アップ勉強法」セミナー
@渋谷東宝ビル別館
行ってきました。主催は 俺と100冊の成功本 の聖幸さん。講演者は以下 2 名です。
- スピードハックス[ 2007-03-12 ]の著者の大橋悦夫さん( シゴタノ! - 仕事を楽しくする研究日誌 )
- 年収10倍アップ勉強法 の著者の勝間和代さん( 私的なことがらを記録しよう!! )
セミナーは以下のスケジュールでした。
- 大橋悦夫さん講演
- 勝間和代さん講演
- パネルディスカッション
- お茶会( 懇親会 )
以下はひたすらただのメモなので最初にまとめを書きます。
大橋悦夫さんと勝間和代さんともに「 習慣にする 」ということが共通していました。大橋悦夫さんは「 ブログを書き続けるため 」であり勝間和代さんは「 勉強( 学習 )するため 」です。二人はテーマは違いますが、とにかく続けること、続けるための仕組みを作ること、と言っていました。「 仕組み 」というのが重要です。根性でやろうとしても結局継続しません。根性に頼ろうとせずに自分が継続できるような仕組みを作り、それを習慣にするとのことでした。
とにかく続けること。習慣になるまで続けること。習慣は美徳である。( ref. Ship It![ [20060923#p02 ] )
大橋悦夫さん講演
以下アジェンダ。
- IT 時代に求められる仕事の効率化の仕組みづくりとは?
- 仕事のやる気を高くキープするコツ
- シゴタノ!で情報発信し続ける秘密
- シゴタノ!がネタ切れにならないわけ
- ライフハックスとツキについて
すんません、手元のメモはアジェンダの流れを意識しないでひたすら書きました。以下羅列。
- キーワードは「 ツイてる! 」
- シゴタノ!は人生で 8 つめのブログ
- ネタ重要度 < スピード重要度
- 仕組み
- 仕事は前倒しする( バッファを持つ? )
- 締め切りぎりぎりはしんどい
- 俺は仕事ができる! という思い込みを持てる( メンタルトレーニングですね )
- 強制はイヤ
- 自分の中のマグマをつつく( テンションを上げる )
- 狩猟経済 -- その日暮らし
- 毎朝「 さてがんばるぞ!」とテンションを上げないといけない → あまり継続しない
- 金と時間があれば精神が安定する
- その日暮らし → その日の飯代を稼ぐ
- ライフワーク
- 毎日同じことをやる
- 進歩がない
- 退屈
- テンションが上がらない
その日暮らしじゃなくて未来の貯金を増やそう。
- 未来の貯金
- 翌日の仕事のとっかかりを作っておく
- そうしないとやることをやらない
- 前倒しすることで学生症候群( 試験があることがわかっていても、試験の直前にならないと勉強をしない( via ソフトウェア見積り ) )を避ける
- 貯金
- ネタを溜める
- ブログを書き溜める
- ブログのアップはあとでまとめてやる
- 一度貯金を作ると減らしたくなくなる
- 仕事を前倒しした
- じゃあ来週の仕事をやろう
- でも面倒くさい('A`)
- 全部やろうとするんじゃなくてちょっとだけやろう
- 白紙の状態からやるとつらい
- ちょっとラクガキしておこう
- 足跡を残しておこう
- 自分で自分にツッコミを入れる余地を残しておく
- シゴタノ!
- 流行はスルー
- 流行を追うと疲れる
- ネットウォッチやるとエネルギーが減る
ネタ切れさせないコツ
- とにかく書く
- 1 週間ごとに読み返す
- 「先週〜と書きましたが後日談があって云々」というネタがまた出来る
- 1 週間に書いたエントリーを毎週金曜日に紹介する( ref. 今週のスライス )
- 山下達雄さんの[を] 2007 年 4 月に読んだ本 みたいな感じですね
- 1 年というスパンだけど私はよかった探しリース[ 2006-12-02 ]をやってます
- まとめは機械が抽出するんじゃなくて自分でやる、自分で思い出すことが重要
- 思い出すとまた次のネタを思いついて関連記事が増える
- ( もうひとつなんだっけ )
- フィードバックを活用する
- コメント、ツッコミで薦められた本やサイトなどは必ず試す
- 使ったレビューを書ける、記事のネタになる
- 道具を実際に使うのは割りと手間がかかるのでみんな避ける、それをあえてやる
- それをブックマークされる
- 2006 年は海外記事を紹介した
- いわゆるホットエントリーばかりになった
- ブックマーク数 3 桁
- 自分のために自分が納得する記事を書こう
- 充実する
- でもそれって結局自己満足なんだよね、でもそれがいいんだよ
- 自分が納得する記事をブックマークされたほうがうれしい
プレゼンテーションでは話題の区切りにまとめとして「 『とにかく○○!』 では○○はなんでしょう 」と聴衆に尋ねていました。合間にちょっとしたクイズを入れることによって聴衆は息抜き、リラックス、頭の切り替え、などを出来るわけです。ただ聴かせるんじゃなくて聴衆を参加させるわけです。これはなかなか良い手法ですね。
ちなみに大橋悦夫さんのプレゼンテーションは 30 分間でした。スライドは 300 枚とか 400 枚でした。でもちゃんと 30 分で紹介していました。さすがにいくつかスライドは割愛したらしいですがなかなか高密度な時間でした。
勝間和代さん講演
以下アジェンダ。
- 効果が上がる勉強の仕組みづくり
- 今、年収の上がりやすい勉強分野は
- 家庭と仕事と勉強のバランス
- IT 時代の勉強に必須のツール
- キャリアアップとツキについて
以下ひたすらメモです。
- ライフワーク
- 自分がやりたいこと
- 他人から見るとあまり魅力に見えないかもしれない
- ライスワーク
- 米( 飯 )を食うための仕事
- 他人にも需要がある
「年収10倍アップ勉強法」の紹介
「年収10倍アップ勉強法」は誰もがやっていることを言語化したもの。
- 根性よりも仕組み
- かなり具体的に詳細に書いた( 出版社からの要求 )
- 俺と100冊の成功本 で紹介されたら amazon の売り上げ劇的に増えた
- でもリアル書店はいまいち
- 購買層は男:8 女:2 くらいの割合
効果があがる勉強の仕組み
- 習慣にする
- 「 さて、今日はやるぞ! 」だとやらない
- 「 勉強 」ではなくて「 学習 」である
- 1 つでも 2 つでも良い、なんでもいいから明日の生活を変えるプロセスを組み込む
- 日々を改善する
- 仮説( 試しにやってみる、試しに生活の一部を変えてみる ) → 検証 → フィードバック
- 集中力は体力である
- 勉強しすぎて体力が無くなるのは良くない( 健全な精神は健全な肉体に宿る? )
年収が上がりやすい事業分野
- 単価が高いものを売っているところ
- 金融
- 外資
- 外国人相手 ← 日本の文化の微妙なニュアンスを追い切れないので単価を増やせる
- 数を増やす
- 自分以外が働く仕組みを作る
- 年収 10 倍アップ
- 感情を刺激する
- 欲望を刺激する
- コンプレックスを刺激する ← 自尊心を挑発する?
仕事と勉強
- 仕事 = 収入源 + 学習
- 3 年勤めると仕事を覚える → 仕事が増える → 学習時間が無くなる
- ポートフォリオを持つ
- 年率 5 % くらいなら投資信託くらいでいい( 素人がマジメに投資するよりも投資信託に任せる? )
- ボランティア活動する
- ブログとか
- 無償の活動をする
- やりたくない仕事をやらないことは幸せ
- やりたい仕事だけをやれるように事を運ぶ
仕事と家族
- とにかく家族と一緒に過ごす時間を作る
- 家族との食卓を作る
- 週に 2, 3 回でもいい
キャリアアップとツキ
- 仏教の三毒をやめる
- 妬まない
- 怒らない
- 愚痴らない
- 与える、与える、ひたすら与える
- ひたすらひとに良いことをしまくる
- ひたすらひとを良い気分にしまくる
- 自分が得意なことをひとにサービスする
座右の銘
- 未来は過去の蓄積である
- いま起きていることはすべて正しい
パネルディスカッション
○×クイズと質問コーナーです。質問はセミナー申し込み時に送った事前の質問と、当日の質疑応答です。パネルディスカッションからはスピードハックスの大橋悦夫さんの共著者 佐々木正悟さんが参加しました。大橋悦夫さん、勝間和代さん、佐々木正悟さんによるパネルディスカッションです。○×クイズは割愛。以下質問コーナーのメモです。
問:ルーチンワークに飽きたら何をしたらいいですか
- 大橋
- 飽きる仕事と飽きたあとにやった仕事をすべて記録する
- そうするとパターンが見えてくる
- 佐々木
- 飽きたらやり方を変える
- 何が得意になると飽きる
- より難しいことを試す ← 学習曲線?
- 勝間
- やめていいことならやめる
- やらないといけないことなら他人にやってもらったりする
問:読んだ本の内容を覚えられない、覚えるためにはどうしたらいいですか
これは私が投げた質問です。採用されました! ゎぁぃ
- 大橋
- 10 のうち 1 つだけでも覚える、そして実践する
- 本のうち 5 ページでも 1 ページだけでも良い、全部覚える必要はない
- 佐々木
- どうしても覚えたかったら付箋をつけない
- 付箋をつけると安心してしまうので覚えない
- 勝間
- 必要なものだけ覚える
- 引き出しを 5 個くらい作っておく( 心の引き出し )
- 覚えることを引き出しに入れておく
- hook を作る
問:願望を現実にする、ということについてどう考えますか( という質問だったかなあ )
- 大橋
- 過去を考える、過去については「 こうやったから実現したんだ! イェア 」と思い込む
- 未来は悲観的に考える
- 佐々木
- ひとは未来をコントロールしたがる( 未来を安定させたい願望がある? )
- 結局未来は予想を裏切る
- 予想の範囲外のことが起きる
- 勝間
- 「 予定 」を作る、「 願望 」ではない
- どれを達成してどれを達成しなかったかを振り返る
- ちなみにいま 2010 年までの予定を作ってある
問:夢はありますか
- 大橋
- シゴタノ!だけ書ければ良い、けどそれだと仕事をやらないことになる
- シゴタノ!が生活の中心になったら幸せ
- 佐々木
- サイエンスライターをやれたら幸せ
- 日本にはサイエンスの分野の雑誌はわずかしかない
- サイエンスの記事を書いたりしたい
- 勝間
- ( フレームワークの本を書く? )
- 「 勝間の○○計算式 」といったものを残せると幸せ
問:情報に埋もれないようにするコツはありますか
- 勝間
- 情報を疑え( でもこの情報は本当なのかなあ?と自問する )
- 一次情報を見ろ
問:被ブックマーク数を増やすにはどうしたらいいですか
- 大橋
- 皆がやりたがらないことを書く
- 箇条書きにする、見やすくする、要点をまとめる( ref. チェックリストマネジメントのすすめ[ 2005-06-02 ] )
- 海外の記事を翻訳して紹介する
- 最初は友人に頼んでブックマークしてもらう( サクラかっ )
問:ライフハックスなどの手法を組織に浸透させるにはどうしたらいいですか
- 勝間
- 手法を組織に浸透させるのは無理
- 社長を変えられたら可能( トップダウンに変えないと実現しないということか )
最後に佐々木正悟さんのお話です。佐々木正悟さんがセミナーに来る直前に佐々木正悟さんの母から「 犬を自分の車で轢いてしまった! 」と連絡があったらしい、それに付き合うとセミナーに行けなくなる、どうしたものか、という経験を踏まえて、未来を予測することについてのお話がありました。
- ひとは過去の経験にもとづいて未来を予測する
- 過去に起きなかったことは未来に起きない、と考える傾向がある
- でも 1 時間後にとてもラッキーなことが起きるかもしれない
- 一寸先は闇でもあり光でもある
- ラッキーなことは起きないとは限らない
お茶会
用意していただいたコーヒーやお菓子をつまみながらの懇親会です。せっかくだから著者の方々やセミナーの参加者やスタッフたちとひたすら名刺交換しました。以下名刺交換して、且つ個人サイトを持ってる方々です。たくさん名刺交換しました。ツイてます。
- 大橋悦夫さん( シゴタノ! - 仕事を楽しくする研究日誌 )
- 勝間和代さん( 私的なことがらを記録しよう!! )
- 山下達雄さん( たつをの ChangeLog )
- 淺田義和さん( 創造マラソン )
- 清水吉弘さん( しし丸先生の教え )
- 大滝由子さん( ささやかなこと )
- 比嘉陽一さん :-) ( Youichi’s Log(分家) )
佐々木正悟さんともお話したのだけど名刺を切らせているということで交換にはなりませんでした。あう。先ほどの犬の件は結局最初の一報以来 続報が無いそうです。無事なんでしょうか。
おつかれさまでした。<br>タイ料理屋はここっす。<br>http://www.chaothai.jp/
youichiさん<br>オス。私のところはかなり分かりづらいっすね。あとから自分で読んでもなんのことかわからなくなりそうだ。youichi さんのところ http://d.hatena.ne.jp/youichi/20070520#p1 のほうがよくまとまってます。セミナーに行ってないひとが読んでも分かりやすそう。