2005-02-03
_ 買い物
CD だします( 細江慎治さん ) というわけでいくつか通販生活。
- [ CD ] THE NIGHTMARE OF DRUAGA 不思議のダンジョン-OST-
- [ CD ] 怒首領蜂大往生&エスプガルーダ -Perfect remix-
- [ CD ] 旋光の輪舞-ImageSoundTracks-
- [ CD ] NanoSweep
_ 罪と罰( 上 ) ( 下 )
ナポレオンになろうとしてなれなかったひきこもり男の話。
舞台がロシアなのだけど名前の呼称がいくつもあって誰が誰だか混乱する。
たとえば主人公ラスコーリニコフは以下の呼称がある。
- ラスコーリニコフ
- ロジオン・ロマーヌイチ
- ロージャ
ロシア人の名前は日本人のように姓名だけでないのかい。ロージャはロジオン・ロマーヌイチの愛称だろう。
罪と罰
一見すると、罪とはラスコーリニコフが犯した殺人罪であり、罰はそれに対する 8 年という実刑判決に思える。
ラスコーリニコフ
どこが、どこがおれの思想は創世以来の世の中にうようよとひしめき合っている無数の思想や理論よりも、愚劣だったのだ? ぜんぜん束縛されぬ、日常の影響から解放された広い目で、この事件を見さえすれば、もちろん、おれの思想は決してそれほど……おかしなものには見えない。おお、五コペイカ程度の値打ちしかない否定論者や賢者どもよ、なぜきさまらは中途半端なところに立ち止まっているのだ!
だが、なぜおれの行為が彼らには醜悪に見えるのだろう?
それが──悪事だからか? 悪事とはどういう意味だ? ( 中略 )権力を継承によらず自分の力で奪い取った多くの人々は自分の一歩に堪えた、だから彼らは正しいのだ。だがおれは堪えられなかった。だから、おれには自分にこの一歩を許す権利がなかったのだ。
上記の「 罪と罰 」はラスコーリニコフにとって罪と罰にはなっていなかった。
ラスコーリニコフがいう思想とは
「 100 人殺せば殺人鬼でも、100 万人殺せば英雄 」
というやつである。この言葉は有名だと思うが最初に誰が言ったのかは知らない( 私が知ったのは かわぐちかいじ作 沈黙の艦隊 であったと思う )。
英雄になれる人間は特別な人間なのである、それ以外の人間は支配されるだけの人間である。特別な人間は罪を犯しても罰を受けない。それは許される。
これがラスコーリニコフが考える人間が罪を犯す理由に関する思想である。
ラスコーリニコフは支配する人間、英雄になるつもりであった。
ラスコーリニコフは第一歩( 物語冒頭の強盗殺人 )を犯した。これで自分の人生を変えることができる、人生を次に進めるはずだった。しかし結局盗んだ金は使わず、そして自首した。2 人殺せても 100 万人殺せるような人間ではなかった。
殺人が罪でなく、8 年という刑が罰でなければ、ラスコーリニコフにとっては何が罰になったか。ラスコーリニコフの所為で母の気を狂わせ( そして死ぬ )、妹を苦しめ、愛してくれるひとソーニャを悲しませたということか。
だがすぐに、一瞬にして、彼女はすべてをさとった。彼女の両眼にははかり知れぬ幸福が輝き始めた。彼が愛していることを、無限に彼女を愛していることを、そして、ついにそのときが来たことを、彼女は悟った。もう疑う余地はなかった……
二人は何か言おうと思ったが、何も言えなかった。涙が目にいっぱいたまっていた。二人とも蒼ざめて、痩せていた。だがそのやつれた蒼白い顔にはもう新生活への更生、訪れようとする完全な復活の曙光が輝いていた。愛が二人をよみがえらせた。二人の心の中には互いに相手をよみがえらせる生命の限りない泉が秘められているのだった。
ラスコーリニコフが監獄で病死しソーニャもあとを追うように死んでいたりすればシェイクスピアのよううな悲劇になったのだが、最後は愛に救われたようだ。
NHK にようこそ! もそうだったのだが、「 なんだかんだで最後は愛が勝つ 」という展開がつまらない。自力で解決するからこそ物語の主人公と同じようなひきこもりや精神にいろいろある人間の指針になるのだ。それが自力ではなく他力に頼って解決しているのではまったくもって指針にならない。自分でどのように行動すればいいのかという助言にならない。
_ 夕凪の街 桜の国
ただのにっき にあったので買ってみた。
原爆の話。
重すぎ。ちょっと感想は書けない。
「 恋愛かー、いいなあ 」と気分よくなってたところで突き落とされた。
嬉しい?
十年経ったけど
原爆を落とした人はわたしを見て
「 やった! またひとり殺せた 」
とちゃんと思うてくれとる?
_ 節分
どこぞの日記を読んで今日が節分だということを思い出した。
晩飯になんか太巻を食ったのだけどそれは関西方面の文化なのだということを飯食いながら視界に入っていた NHK ニュース 10 だかで解説していたのだけど、解説を始めたころに私はお茶を飲み終えてイイタイミングだったしそもそもテレビが嫌いなので、結局太巻がなんだったのかは謎だったりする。
そんな私は豆をたらふく食って腹いっぱい。